第1回
津波災害時における自動車避難検討部会
平成29年1月30日
いわき市危機管理課
地震、津波、台風、高潮、洪水、土砂災害等
様々な事象があるが、当検討部会においては、
リードタイムがない災害である津波(地震による
津波及び津波地震、ただし遠地津波を除く。)
に限定して検討
する。
検討災害事象の限定
4 協 議
⑴
11月22日の避難や道路の状況に係る
情報共有について
第1回 津波災害時における自動車避難検討部会
これまでの地震・津波対策について(中央防災会議)
第3章 津波対策の強化
3.3防災体制 3.3.4避難 6)交通対策
自動車による避難は、原則として禁止するものとする。
[
解説
]
市町村の地域防災計画では、一般に、津波に限らず、地震、火災など
の避難においても、避難の円滑な実施を考慮し、
自動車による避難は原
則として禁止している。
特に、津波避難のように、避難時間が限られている場合には、自動車
による交通混乱を招くだけでなく、人命にも影響を及ぼすため、原則とし
て禁止するものである。
ただし、
時間的に余裕があると予想される遠地津波の際は、特例とし
て自動車による避難を禁止する必要はない。また、近地津波の際でも自
動車路と歩行避難路とが交差しない場合には、自動車避難を禁止する
必要はない。
地域防災計画における津波対策強化の手引き
(平成10年3月)
第2章 市町村における津波避難計画策定指針
2
.
3避難対象地域の指定等
2.3.3避難場所等、避難路等の指定・設定
市町村長および住民等は、住民一人ひとりが緊急避難場所、
避難路、避難路、避難の方法等を把握し津波避難を円滑に行う
ために、緊急避難場所等を指定・設定するとともに、指定・設定
した緊急避難場所等の機能維持・向上に努める。
3 避難の方法
避難する場合の方法は、原則として徒歩とする。
津波対策推進マニュアル検討報告書
(平成25年3月 消防庁国民保護・防災部防災課)
3 避難の方法
避難にあたっては自動車等を利用することは、
次の理由等により円滑な避
難ができないおそれが高いことから、
避難方法は、原則として徒歩によるものと
する。
・ 家屋の倒壊、落下物等により円滑な避難ができないおそれが高いこと。
・ 多くの避難者が自動車等を利用した場合、渋滞や交通事故等のおそれが高
いこと。
・ 自動車の利用が徒歩による避難者の円滑な避難を妨げるおそれが高いこと。
☞
しかし、
地域によっては、緊急避難場所や避難目標地点まで避難するには相
当な距離があるなど、災害時要援護者等の円滑な避難が非常に困難であり、
かつ自動車等を利用した場合であっても、渋滞や交通事故等のおそれや徒歩
による避難者の円滑な避難を妨げるおそれが低い場合などには、地域の実績
に応じた避難方法をあらかじめ検討しておく必要がある。
津波対策推進マニュアル検討報告書
(平成25年3月 消防庁国民保護・防災部防災課)
- 2 住民等がとるべき避難行動
(1) 自主的な避難
住民は、津波が予想される地震が発生した場合又は津波警報等が発表された場合、市町等から
の避難勧告、指示や避難誘導を待つことなく、津波避難計画に基づき指定された指定緊急避難場
所に、自ら速やかに避難を行う。
(2) 徒歩避難の原則
地震・津波発生時には、家屋の倒壊、落下物、道路の損傷、渋滞・交通事故等が発生するおそ
れがあることから、津波発生時の避難については、徒歩によることを原則とする。このため、県
(危機管理総室)や市町は、自動車免許所有者に対する継続的な啓発を行うなど、徒歩避難の原
則の周知に努めるものとする。
ただし、地域において、津波到達時間、指定緊急避難場所までの距離、要配慮者の存在、避難 路の状況等を踏まえて、やむを得ず自動車により避難せざるを得ない場合は、市町は、避難者が 自動車で安全かつ確実に避難できる方策をあらかじめ検討するものとする。
市町は、自動車による避難体制の検討に当たっては、警察と十分調整しつつ、自動車避難に伴 う危険性の軽減方策とともに、自動車による避難には限界量があることを認識し、限界量以下に 抑制するよう各地域で合意形成を図るものとする。
3 道路交通の確保
警察本部は、津波浸水のおそれがあるところでの交通規制及び避難路についての交通規制の内容 を、広域的な整合性に配慮しつつ、あらかじめ計画し周知するものとする。
道路管理者は、情報板などにより津波発生に関する情報や、地震被害による通行規制情報の提供 に努めるとともに、避難場所へのアクセス道路等について、災害を防除するための必要な措置を講 ずるものとする。
福島県地域防災計画
地震・津波災害対策編
第5章 津波災害対策第3節 津波災害応急対策
〇 いわき市地域防災計画〔地震・津波災害対策編〕
第3章 災害応急対策
第9節 避難対策
5 津波警報等発表時の避難
(2)
住民等の避難誘導等
ア 沿岸地域の住民等は、大津波警報または津波警報が発表され、市長から避難
指示が発令されたときは、
最寄りの津波避難場所や高台など安全な場所へ原則
として徒歩で避難する。
イ 避難場所や避難目標地点まで相当な距離があるなど、要配慮者等の円滑な避
難が非常に困難な地域については、沿岸地域に配備しているリヤカー等の活用や、
地域内での協議に基づき、必要最小限の範囲内で自動車等による避難を行う。
ウ 近くに高台などがない津波避難困難地域にいる場合は、津波避難ビルや3階建
て以上の頑丈な建物などに避難する。
エ 避難にあたっては、自らの安全を確保したうえで、地域の要配慮者の避難を消防
団、自主防災組織等と協力して行う。
オ 津波避難場所等に避難完了後は、津波警報等が解除されるまでは自宅等に戻
らず、最寄りの避難所に移動する。
市地域防災計画
徒歩による避難の啓発
津波ハザードマップ 防災マップ
平成28年11月22日
津波警報発表後の新聞報道
平成28年11月24日 朝日新聞 平成28年11月23日 日本経済新聞
平成28年11月22日
津波警報発表後の
新聞報道
平成28年11月23日 福島民友
平成28年11月22日 津波警報発表後の
NHK
報道
平成28年11月23日 福島民報